
二人静

二人静

二人静



当館の特別室です。1世紀の時を超え今もなお、訪れる人々の心を癒し和ませてくれます。
静かな時の流れを感じながら古代檜の湯船につかり、ゆったりとした時を過ごせるお部屋です。丸窓から差し込む日の光は日々の喧騒につかれた私たちを柔らかに包み込んでくれます。
「古倫母の 街をあゆみし おもひでは ただめに紅き 合歓の花かな」
詩情豊かな文体で明治から昭和を書いた小説家、林芙美子。このねむの花の歌は、当館で執筆活動をしていた彼女がこの部屋に残した歌です。表装と合わせた丸窓からは、彼女が眺めたねむの木を今でも眺めることができます。
この静かな環境は多くの文人墨客の創作活動を支え、上林の豊富な自然がひらめきのきっかけを与えました。
そんな歴史のある、特別なお部屋となります。
木漏れ日淡く揺らめく客室からは、今も文人たちの筆が走る音が聞こえてくるようです。
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